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政宗公の愛馬「五島」

「政宗公ワールド」プロジェクト 事務局長 田中 於莵彦

仙台城の本丸に建つかの有名な「伊達政宗公が馬にまたがっている像」。そのモデルとなった馬の名前を、みなさんはご存じでしょうか?五つの島と書いて「五島」といいます。政宗公の愛馬で、慶長19年大坂の陣で、老齢のため政宗公とともに大阪にのぼれず居残りになったことを悲観し、仙台城本丸の崖から飛び降り、自ら命を落としたという伝承のある馬です。その転落した崖下は蠣崎といわれた場所で、そこに政宗公は五島を手厚く葬り、馬上蠣崎神社を建て祀り、追廻馬場の守護としました。さらに明治4年、片平町の良覚院跡に移し立派な社殿を建て、それは「五島墓さん」と呼ばれ親しまれてきました。子どもたちの感染症であるジフテリア除けの信仰がありました。ぜひ馬上蠣崎神社を訪れてみてください。